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カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・33
PTCA施行後の再狭窄に対するAtherectomy
著者: 堀江俊伸1
所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科
ページ範囲:P.2010 - P.2012
文献購入ページに移動●PTCA施行後の再狭窄に対して冠動脈Atherectomyを施行した例
症例 58歳,男
現病歴 胸痛発作があり,心電図上V2〜V4においてST上昇が認められた.冠動脈造影上,前下行枝に99%狭窄を認めたため,ウロキナーゼ72万単位を冠動脈内に注入し,90%狭窄にまで改善した.2日後にこの残存狭窄に対してPTCAを施行し,30%にまで開大した(図1A〜C).退院時の造影所見では前下行枝の狭窄は50%であった.とくに狭心症状はなかったが,6カ月後の再造影では前下行枝の狭窄は75%に進行しており,ulcerationを伴う偏心性の複雑病変を示したため(図1D),Atherectomyを施行し,0%にまで開大した(図1E,F).摘出標本は16個であり,組織標本を作成し,検討した(図2).
症例 58歳,男
現病歴 胸痛発作があり,心電図上V2〜V4においてST上昇が認められた.冠動脈造影上,前下行枝に99%狭窄を認めたため,ウロキナーゼ72万単位を冠動脈内に注入し,90%狭窄にまで改善した.2日後にこの残存狭窄に対してPTCAを施行し,30%にまで開大した(図1A〜C).退院時の造影所見では前下行枝の狭窄は50%であった.とくに狭心症状はなかったが,6カ月後の再造影では前下行枝の狭窄は75%に進行しており,ulcerationを伴う偏心性の複雑病変を示したため(図1D),Atherectomyを施行し,0%にまで開大した(図1E,F).摘出標本は16個であり,組織標本を作成し,検討した(図2).
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