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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻13号

1991年12月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療の実際と新たな展開 治療

患者コンプライアンスを高めるには

著者: 道場信孝1

所属機関: 1帝京大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.2053 - P.2055

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 今日,高血圧症の治療が合併症発症の予防や死亡率の低下に有効であることについて疑いの余地はない.従来の中等症,あるいは,重症高血圧患者が主たる対象者であった時代とは異なり,現在では無症状の軽症高血圧症が大部分を占めることから,治療の対象となる患者の数は著しく増大しており,これらへの対応においては非薬物療法をベースにして,その上に必要に応じて薬物療法を重ねる方式が治療の原則となっている.このことは1988年の米国合同委員会の勧告で明確に示されており1),わが国においてもこのStepped Careの概念は現在広く受け入れられている.ここでは,このような高血圧症マネジメントの変化に伴って生じていた治療上の諸問題,特に患者コンプライアンスと,その向上のための対応について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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