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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻13号

1991年12月発行

文献概要

Q&A

血圧の正しい測定法は.

著者: 菊池健次郎1

所属機関: 1札幌医科大学・第2内科

ページ範囲:P.2132 - P.2132

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A 血圧を正しく測定するためには一定の条件下で行う必要があります.以下に聴診法による正しい血圧測定法(日循協血圧小委員会)の概略を述べます.①点検済の血圧計を用い,②マンシェットの幅は12cm,長さ22cm以上のゴム嚢を有するものを用い,③膜型の聴診器を使用する,④予め排尿させ,同一体位を5分以上安静下に保持し,数回の深呼吸後に測定する.⑤室温は20℃前後とし,⑥体位は外来では椅子坐位で,通常は右上腕で肘関節を伸ばし,測定部位は心臓と同じ高さにする,⑦マンシェットは,ゴム嚢の中央を上腕動脈の直上におき,指が1〜2本入る位に巻く,⑧まず,触診法で最大血圧を推定し,いったん圧を零に落とす,さらに推定圧値より30mmHg上に水銀柱を上げ聴診法で,⑨水銀落下速度は測定点付近では1拍動2mmHgとし,最大血圧(コロトコフ音第1点)と最小血圧(同5点)を測定する,⑩測定値は偶数値(2mmHg単位)で表し,中間の場合は低い値をとる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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