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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻13号

1991年12月発行

文献概要

今月の主題 高血圧治療の実際と新たな展開 合併症を伴う高血圧の治療

腎機能障害のある高血圧患者の治療の実際

著者: 鈴木洋通1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.2142 - P.2143

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 腎機能障害を有する高血圧患者は表1のようにいくつかの型に分けることができる.これには治療上でも若干異なる.さらにこれらに加えて腎機能障害の程度によっても治療法が異なってくる.したがって,一概に治療法を述べることは難しい.さらに本態性高血圧と異なり,降圧レベルをどこに設定するかも明確にはされていない.現在拡張期血圧で95〜90 mmHg前後,収縮期で140mmHg前後が目標とされている.さらに過度の降圧は,腎血流量を減少させる恐れがあることより注意する必要がある.本稿ではまず一般の高血圧の治療と同様に非薬物療法と薬物療法とに分けて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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