文献詳細
文献概要
カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・34
冠動脈バイパスグラフト狭窄に対するPTCA
著者: 堀江俊伸1
所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科
ページ範囲:P.2178 - P.2180
文献購入ページに移動●冠動脈バイパス狭窄にPTCAを施行した例
症例 60歳,男
現病歴 42歳より労作狭心症,48歳より安静時狭心症が出現し,精査のため入院した.冠動脈造影により3枝病変のため,右冠動脈と回旋枝に大伏在静脈を用いてバイパス手術を施行した.57歳頃から軽労作でも狭心症が出現し,不安定狭心症の診断にて入院した.グラフトのdistalの右冠動脈に80%狭窄を認めた(図1A)ため,PTCAを施行し,25%と開大した(図1C).約6カ月後,急性心筋梗塞の診断により入院.右冠動脈(Seg3)とバイパスグラフト吻合部に,それぞれ99%狭窄を認め(図1D),PTCAにて25%に開大した(図1F).その後一時経過良好であったが,狭心症の増悪のため,さらに2回のバイパス再手術を受けたが,再梗塞を発症し,2回目のPTCA施行3年後に永眠した.
症例 60歳,男
現病歴 42歳より労作狭心症,48歳より安静時狭心症が出現し,精査のため入院した.冠動脈造影により3枝病変のため,右冠動脈と回旋枝に大伏在静脈を用いてバイパス手術を施行した.57歳頃から軽労作でも狭心症が出現し,不安定狭心症の診断にて入院した.グラフトのdistalの右冠動脈に80%狭窄を認めた(図1A)ため,PTCAを施行し,25%と開大した(図1C).約6カ月後,急性心筋梗塞の診断により入院.右冠動脈(Seg3)とバイパスグラフト吻合部に,それぞれ99%狭窄を認め(図1D),PTCAにて25%に開大した(図1F).その後一時経過良好であったが,狭心症の増悪のため,さらに2回のバイパス再手術を受けたが,再梗塞を発症し,2回目のPTCA施行3年後に永眠した.
掲載誌情報