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雑誌目次

雑誌文献

medicina28巻2号

1991年02月発行

雑誌目次

今月の主題 アレルギー疾患診療の実際

理解のための10題

ページ範囲:P.356 - P.358

診断・検査のポイント

診断のすすめ方

著者: 信太隆夫

ページ範囲:P.218 - P.222

ポイント
問診
1)問診に始まり,問診,観察に戻る.
2)吸入原(室内塵,花粉,真菌とくにアルテルナリアなど)の状況との因果関係を知る.
3)adverse reactionへの配慮
検 査
1)吸入原で皮膚反応増強,IgE抗体増,好酸球増加,誘発反応陽性は臨床症状とほぼ相関
2)食物,薬物などは病歴がなお優先

病歴の取り方—問診の手順,診断のコツ

著者: 飯塚邦彦 ,   中澤次夫

ページ範囲:P.224 - P.226

●病歴聴取の要点
 病歴聴取の重要性は数々の先人たちが繰り返し述べてきたことで,その姿勢はアレルギー疾患とて基本的に異なるものではないが,しいてあげればアレルゲンの検索を常に念頭におくことである.その要点としては以下のものがあげられる.
 1)患者の主訴を重視する.初診時にはまず患者に自由に一通り話させてみる.患者の訴える言葉の内容は生活レベル,インテリジェンスにおいて各人各様である.とくに地方では特有の表現や言葉があり,慣れない医師が勝手に判断し,細かいニュアンスを無視してしまうことがある.たとえば筆者も膝のことをスネと呼ぶ患者の主訴(膝関節痛)を誤解したことがある.カルテの記載も無理に医学用語化せず患者自身の言葉(patient' sown words)で行うほうが正確なことが多い.

皮膚テストの施行方法と判定法

著者: 早川哲夫

ページ範囲:P.228 - P.229

 気管支喘息をはじめとするアレルギー性疾患では,IgE抗体を介した即時型アレルギーが関与しており,IgE抗体の検出はアレルギー性疾患の診断・治療に不可欠である.近年,RAST(radio-allergosorbent test),ELISA(enzyme linked im-munosorbent assay)が普及し,血清診断が容易になってきた.とくにELISAは一度に多数の検体が処理できるため,IgE抗体の測定の主流となりつつあるが,皮膚テストはこれら血清診断法より感度がよく,簡便であり,安価であるなどの理由より,今でも広くアレルゲンの検出法として用いられている.

総IgEおよびIgE抗体,IgG抗体,IgG subclass抗体の意義

著者: 福村正 ,   高橋秀仁 ,   中川武正

ページ範囲:P.230 - P.233

ポイント
1)IgE, IgE抗体は,RIST, PRIST, RASTで測定されてきた.
2)放射能免疫測定法(RIA)から,酵素免疫測定法(ELISA)が繁用される傾向にある.
3)FASTやMASTが臨床応用されつつある.
4)IgG抗体もRIAや,ELISAで測定されるが,subclass別の抗体価測定が可能となっている.
5)IgG抗体には,blocking antibodyとanaphylactic antibodyとしての働きが見いだされている.

ヒスタミン遊離試験

著者: 森田寛

ページ範囲:P.234 - P.235

ポイント
1)ヒスタミン遊離試験は皮膚テスト,RAST,誘発試験などとともにIgE抗体の検出法である.
2)直接法では被検者の好塩基球を用い,間接法では健常者の好塩基球を被検者血清で感作した後にヒスタミン遊離反応を行う.
3)ヒスタミン遊離試験(直接法)は皮膚テスト,RAST,誘発試験とよく相関する.

誘発試験の施行法と判定法—気道過敏性測定,吸入誘発試験(気管支喘息,過敏性肺臓炎)

著者: 越野健 ,   佐野靖之

ページ範囲:P.236 - P.239

ポイント
1)Devilbiss Model 646ネブライザー
2)圧窄空気5l/min
3)安静呼吸
4)アセチルコリン・ヒスタミン吸入試験:2分間吸入し,直ちにFEV1.0を測定する.
5)抗原(アレルゲン)吸入誘発試験:2分間吸入し,10分後にFEV1.0を測定する.
6)過敏性肺臓炎における吸入誘発試験:抗原吸入6時間後または24時間後に諸検査を行う.

気管支肺胞洗浄法(BAL)の方法と意義

著者: 滝沢始

ページ範囲:P.240 - P.241

ポイント
1)BALは注意深く施行する限り重篤な合併症などがほとんどなく,安全に施行しうる.
2)局所麻酔下の気管支ファイバースコープ下に行うのが一般である.
3)気管支喘息の病態解明のために有用性が期待され,ときに治療手段として行われる.
4)過敏性肺炎では診断的意義を有する.

好酸球およびその構成成分測定の意義

著者: 阿久津郁夫 ,   福田健

ページ範囲:P.242 - P.245

ポイント
1)好酸球は骨髄で産生され,サイトカインの作用により分化増殖し,血中に遊出する.
2)好酸球は種々の遊走因子により病変局所に動員されて活性化し,LTC4・PAF・O2-を産生する他,MBP, ECPなどの特異顆粒を放出する.
3)放出された特異顆粒には組織傷害性があり,各疾患の病態における好酸球の役割が,これらの蛋白を測定することにより,明らかになりつつある.

アレルギー疾患の鑑別診断

気管支喘息,過敏性肺炎,呼吸器疾患,心臓疾患

著者: 坂本芳雄

ページ範囲:P.246 - P.248

ポイント
1)気管支喘息急性発作との鑑別診断として,成人では急性うっ血性心不全,小児では気道異物が重要である.
2)喘息を合併する疾患として,アレルギー性肉芽腫性血管炎,アレルギー性気管支肺真菌症,PIE症候群がある.
3)急性・亜急性型過敏性肺炎との鑑別診断として,薬剤性肺炎,肺野型サルコイドーシス,クラミジア肺炎,マイコプラズマ肺炎,粟粒結核がある.
4)慢性型過敏性肺炎は特発性あるいは膠原病に伴う肺線維症と鑑別する必要がある.

アレルギー性鼻炎と他の鼻疾患

著者: 奥田稔

ページ範囲:P.250 - P.251

 発作性再発性のくしゃみ,水性鼻漏,鼻閉の特徴ある3主徴をもつ鼻粘膜のI型アレルギー疾患を鼻アレルギーまたはアレルギー性鼻炎と称する.症状に季節性がある時の抗原は多くは花粉で,花粉症という.ハウスダストが原因抗原の時はハウスダスト鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)という.症状が年間にわたる時は通年性鼻アレルギーという.いずれもアレルギーという病因を示す病名がついているのは喘息と異なる.この場合のアレルギーはI型アレルギー(アトピー性アレルギー)を指す.他の型のアレルギーも鼻粘膜に起こるが,症状,病態はまったく異なっているので,これに含めない.また病変は鼻腔のみでなく約1/3の症例に副鼻腔にも及んでいるが,とくに鼻副鼻腔アレルギーという言葉は使われていない.患者は過去または現在にしばしば喘息,アトピー性皮膚炎,眼アレルギーを合併していたり,潜在性に合併しているので気道アレルギー,アレルギー性皮膚気道症候群などの言葉もある.
 上記の特徴ある症状をもつ疾患は神経性感冒,血管運動性鼻炎などと称せられていたが,検査法の進歩につれ,その90%以上はアレルギーの診断が可能になった.しかし少数ながら,アレルギーの証明ができず,血管運動性鼻炎といっている患者がいる.普通,感冒(かぜ症候群)と誤診されている患者は花粉症で時にみられる.他の検査所見は非アレルギーであるが,鼻汁好酸球増多のみがみられる患者が少数いる.好酸球増多性鼻炎と称している.

アレルギー性皮膚疾患と自己免疫あるいは内臓疾患起因皮膚疾患

著者: 相原道子 ,   池澤善郎

ページ範囲:P.252 - P.253

ポイント
1)アレルギー性皮膚疾患には,接触皮膚炎,アトピー性皮膚炎,蕁麻疹,薬疹,アナフィラクトイド紫斑などが含まれる.
2)アレルゲンには吸入アレルゲン(ダニ,カビ,花粉など),食物アレルゲン(牛乳,卵,大豆など),接触アレルゲン(植物,化粧品,金属など)のほか,薬剤,細菌などがある.
3)アレルギー反応のタイプとしては特異的IgEによる即時型(I型),ThDHによる遅延型(IV型)のほか,TCによる細胞毒性型,アルサス型(III型)などの関与が考えられている.
4)検査法としては非特異的検査として血中IgE値,末血好酸球数,アレルゲン特異的検査としてアレルゲン除去試験および再投与試験,特異的IgE値(RAST値),即時型および遅延型皮膚試験,リンパ球刺激試験などが用いられている.

アレルギー性結膜炎と他の眼疾患

著者: 増田寛次郎

ページ範囲:P.254 - P.255

 結膜は外界と眼球内とを境する粘膜組織で,外界からの種々の刺激や異物の眼球内への侵入の第一線にある.外界からのいろいろな異物に対処するために結膜にはいくつかの機構がある.たとえば涙液,涙液中の免疫グロブリン,リゾチームや補体が働いて異物の眼内侵入を防いでいるし,上皮細胞層にはランゲルハンス細胞,リンパ球,形質細胞,白血球などの細胞の働きにより,外界からの異物に対する強い防御作用を行っている.
 アレルギー反応はこれら防御反応が過剰に働いた際に起こるもので,結膜では既時型アレルギーとして,花粉症や薬物アレルギーがあり,IgE抗体を介して症状が惹起される.一方,ある種の薬剤や春季カタルではIgEの関与の他に遺伝性素因が大きく関与していることが示されている.

治療の基本

抗アレルギー薬,抗ヒスタミン薬の種類と使い方

著者: 冨岡玖夫

ページ範囲:P.257 - P.261

ポイント
1)抗アレルギー薬は,アレルギー反応の関与するケミカルメディエーター遊離を抑制する.
2)抗アレルギー薬は,抗ヒスタミン作用をもたない薬と抗ヒスタミン作用をもつ薬に大別できる.
3)現在までの抗アレルギー薬は,アトピー型,混合型の気管支喘息で,軽症,中等症が適応である.
4)従来の抗アレルギー薬の成人気管支喘息(アトピー型,混合型,軽症,中等症)に対する効果(中等度改善以上)は,3〜4人に1人であった.
5)新しい抗アレルギー薬の効果は,2〜3人に1人とその効果は向上している.
6)小児気管支喘息に対する効果はさらに良い.
7)抗アレルギー薬は,長期投与によってその効果が確認できる.
8)抗ヒスタミン作用をもつ抗アレルギー薬は,アレルギー性鼻炎,アレルギー性皮膚疾患を合併する気管支喘息に選択.
9)抗アレルギー薬は急性発作を治療する薬でないことを患者さんに良く説明することが大切.

経ロステロイド剤の種類と使い方—いつ使うか,いつやめるか

著者: 高橋清

ページ範囲:P.262 - P.264

ポイント
1)ステロイドは重症喘息治療の切り札である.
2)経ロステロイド剤は急性発作後の離脱,慢性重症喘息の維持療法に必要不可欠である.
3)使用に当たり,十分量で開始し,1週間を目処に末梢血好酸球数を指標として中止する.
4)重症喘息ではプレドニゾロン5〜10mg/日で維持可能な場合が多い.
5)10mg/日以上を要する症例は,治療薬の見直しとか,悪化因子の再検討が必要.

吸入剤(ステロイド剤,β-刺激剤,抗コリン剤)の使い方

著者: 長谷川眞紀

ページ範囲:P.266 - P.267

ポイント
1)MDIはその適切な使用法に習熟することが大切である.
2)BDIが効果不十分なら,その使用の工夫—他剤との併用,増量,スペイサーの使用など—をする.
3)β2-MDIは副作用も少なく,そのレギュラー・ユースはもっと試みられてよい療法である.

経口気管支拡張剤の使い方

著者: 堀内正

ページ範囲:P.269 - P.274

 経口の気管支拡張薬は,気管支喘息発作の予防および軽症化,軽度の発作の寛解を主目的に用いられるもので,交感神経刺激剤,キサンチン製剤,副腎皮質ステロイド剤などが挙げられるが,これらの薬剤は主な作用機序,投与後の発顕時間,抗炎症作用の有無などが異なるために,発作の強度,疾患としての重症度,基礎疾患の有無,副作用の強さ,併用による相乗効果などを考慮して,種類,投与法を決定する.

アレルギー疾患における漢方薬の使い方

著者: 江頭洋祐

ページ範囲:P.276 - P.278

 漢方には数千年の歴史があり,その間に培われた治療経験は現代においても,われわれが受け継いだ貴重な遺産ということができる.現在,国内の医療施設に漢方薬によるアレルギー疾患の治療を希望して来院する患者はかなり多数にのぼっている.
 その背景を考えてみると,やはり東洋民族としての伝統的な生薬治療への期待があること,その他,西洋薬による副作用への不安や懸念があることが考えられる.

減感作療法の実際と有効性,今後の展望

著者: 石井彰 ,   可部順三郎

ページ範囲:P.280 - P.285

 減感作療法は気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患に対し,その原因抗原を定期的に投与することで,原因抗原に対して“特異的”に固体の反応性を低下させ,症状を軽減ないし完治させる原因特異的療法である.
 1900年,Curtis1)がブタクサ花粉症患者にブタクサ花粉を直接飲ませせる治療を試みたのが最初とされ,その後1911年,Noon2),Freeman3)が,アレルギー性鼻炎患者に花粉の抽出液を少量から漸次増量して注射する治療を試みて以来,減感作療法は広く臨床に用いられるようになった.

非特異的変調療法

著者: 高石敏昭

ページ範囲:P.286 - P.287

ポイント
1)非特異療法には金療法,ヒスタグロビン療法,アストレメジン療法などがある.
2)金療法の有効率は70%で,効果は400mgくらいで始まる.
3)金療法の副作用は皮疹,口内炎,造血器障害,腎障害,間質性肺炎である.
4)金療法による間質性肺炎は症状に比して,X線上,中肺野に強い陰影が認められる.
5)ヒスタグロビン療法,アストレメジン療法は有効率60〜80%である.
6)ヒスタグロビン療法,アストレメジン療法の副作用は軽微である.

アレルギー性疾患患者に対する心理療法—アプローチの仕方とその有効性

著者: 吾郷晋浩

ページ範囲:P.288 - P.290

 代表的なアレルギー性疾患といわれている気管支喘息,アレルギー性鼻炎,蕁麻疹などのなかには,その発症と経過を身体面からだけではなく,心理・社会面からも検討していくと,その臨床症状の消長が病因アレルゲンの吸入または摂取の有無だけによっているものではないことが明らかになる症例が少なくない.
 そのような症例には,その発症と経過に関与している心理・社会的因子に対しても配慮した治療,すなわち心身医学的な治療を行わなければ,アレルギー学的な治療のみでは予想されただけの治療効果をあげることができない場合が多い.

治療の実際

成人の気管支喘息—一般的治療

著者: 奥平博一

ページ範囲:P.292 - P.294

ポイント
1)近年,気管支拡張性吸入剤が広く用いられるようになった.
2)近年,局所作用性ステロイド吸入剤が軽・中等症の気管支喘息の治療に用いられるようになった.
3)徐放性キサンチン誘導体の開発によりRTC(round the clock)療法が容易になった.
4)気管支喘息の治療において血液・脳関門(blood brain barrier)を通過しない新しいタイプの抗ヒスタミン剤の有用性が再認識されている.

成人の気管支喘息—発作に対する治療

著者: 真野健次

ページ範囲:P.295 - P.297

ポイント
1)急性発作の治療は気管支拡張薬とステロイドによる対症療法が主体
2)β刺激薬エロゾルは発作の初期に吸入
3)テオフィリンの有効血中濃度域(8〜20μg/ml)に注意する.
4)ステロイドはもっとも強力な抗喘息効果を有するが,同時に副作用も多く,ステロイド依存性となりやすいので大胆かつ細心の注意をもって使用する.
5)重症発作では十分な量のステロイドを投与する.
6)ステロイド依存性喘息患者でステロイドの減量・中止を図る場合は,慎重に長い時間をかけて徐々に減量する.

小児の気管支喘息—一般的治療

著者: 赤澤晃 ,   飯倉洋治

ページ範囲:P.298 - P.301

ポイント
1)小児の気管支喘息では,ハウスダスト,ダニが主要なアレルゲンであり,抗原除去のための環境調整を徹底して行うことが大切である.
2)気管支拡張剤は,発作の症状がなくなったらぴたりと止めるのではなく,徐々に減量していく.
3)患者教育は勉強会を利用して,繰り返し行うことが効果的である.

小児の気管支喘息—発作に対する治療

著者: 加野草平 ,   西間三馨

ページ範囲:P.302 - P.305

●症状ならびに重症度の把握
 喘息発作の主症状は,呼吸困難,喘鳴(呼気性),陥没呼吸であるが,小児においてはその年齢層が乳幼児から思春期に至るために,年齢によって喘息発作重症化の症状が異なる.
 乳幼児では,呼吸が促迫し,呼気の延長がはっきりせず,鼻翼呼吸が著明となり,年長児に比べて意識障害をきたしやすく,drowsiness, semi-comaに移行しやすい.表1に当院で使用している臨床症状チェック項目表を示す.重症化していくほど,喘鳴はかえって小さくなり,呼吸音は減弱し,陥没呼吸,呼吸困難が著明となる.また,気管支拡張薬吸入前後で症状がどのように変化するかも,発作の重症度を理解するうえで重要である.

運動誘発喘息

著者: 永倉俊和 ,   正木拓朗 ,   前川喜平

ページ範囲:P.306 - P.307

 運動誘発喘息(exercise-induced asthma;EIA)は運動負荷直後または数分後に出現する気管支喘息発作であり,日常診療でよくみられる現象である.この病態を正しく把握しておかないと,発作を恐れる余り気管支喘息患者の日常生活に不必要な運動制限を強いる場合もある.とくに学童では,体育,運動会,遠足の見学,中止ということにつながりかねないため,正しい理解が必要である.

花粉症

著者: 斎藤洋三

ページ範囲:P.308 - P.310

ポイント
1)治療は予防的治療を主体とする.
2)症状の速やかな軽減は対症薬で行う.
3)長期的には減感作療法を行う.
4)難治性鼻閉症例には手術をする.
5)慢性疾患として長期的・計画的診療をする.

通年性の鼻アレルギー

著者: 高木一平 ,   馬場駿吉

ページ範囲:P.312 - P.313

ポイント
1)軽症例では抗アレルギー剤の局所投与,抗アレルギー剤,抗ヒスタミン剤の頓用経口投与を行う.
2)中等症以上の症例では特異的減感作療法を第一選択とする.
3)中等症以上の症例で特異的減感作療法不能例では抗アレルギー剤を中心とし,場合により抗ヒスタミン剤,局所用ステロイド剤などを加えた多彩な対症療法を行う.重症例では非特異的変調療法も有用である.

蕁麻疹

著者: 山本昇壮

ページ範囲:P.314 - P.315

ポイント
1)蕁麻疹の発症機序・原因は多様である.
2)多くの蕁麻疹の発現には皮膚の肥満細胞から遊離されるヒスタミンが関与する.したがって,その基本的病態は真皮上層部の浮腫である.
3)その遊離刺激にはアレルギー性のものと非アレルギー性のものがある.
4)多核白血球などの炎症細胞の浸潤を伴う場合もみられる.「遅発アレルギー反応」の関与が考えられる.
5)蕁麻疹の薬物療法の第一選択は,抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー)である.H1ブロッカーにH2ブロッカーを併用することによって,より有効な場合もある.
6)炎症細胞浸潤がみられる蕁麻疹では,少量の副腎皮質ホルモンの投与が有効な場合もある.

アトピー性皮膚炎

著者: 前田啓介 ,   吉田彦太郎

ページ範囲:P.316 - P.318

ポイント
1)ADの予後は,早期診断,正しい生活指導と治療により改善される.
2)治療は重症度に応じて,段階的に行う.
3)重症例では,入院治療を積極的に行う.

接触皮膚炎

著者: 中山秀夫

ページ範囲:P.320 - P.321

●接触皮膚炎とは
 1.刺激性接触皮膚炎
 ある化学物質が皮膚に接触して,直接毒作用を及ぼして表皮細胞や真皮の組織を損傷し,炎症を起こすと,刺激性接触皮膚炎と呼ばれる.急性に生じる場合を急性刺激性接触皮膚炎といい,原因化学物質が何回も繰り返し患部に接触して発症する場合を慢性刺激性接触皮膚炎という.
 衣類に灯油(Kerosine)が付いたのをそのまま着ていると,発赤,大水疱,膿疱,疼痛が現れるが,これが前者の代表例である.一方,家庭の主婦が防具をつけずに毎日強力な台所洗剤を希釈不十分のまま皿洗いをしていると,1〜2カ月で指先が乾燥,肥厚し,紅斑,皹裂,疼痛が出現して,指紋が消失する.これが後者の代表例である.

薬剤のアレルギー

著者: 田所憲治

ページ範囲:P.322 - P.324

ポイント
1)薬剤アレルギーは薬剤あるいはその代謝物を抗原とする抗体あるいは感作リンパ球の反応によって惹起される.
2)原疾患や薬剤の薬理作用と異なる反応が治療中に出現したときは薬剤アレルギーを疑う.
3)薬剤アレルギーの多くは初回投与後数日から2週間目に出現することが多い.
4)疑わしい薬をすべて中止するのが治療の原則である.
5)アレルギーの確認は反応の型に応じた検査法を用いる.

アスピリン喘息

著者: 末次勘

ページ範囲:P.326 - P.327

 アスピリン喘息は,さまざまな単純化学物質で発作が誘発される特異な喘息である.とくにアスピリン様の薬効を示す酸性非ステロイド性消炎薬(酸性NSAID)はすべて強い発作を誘発し,しばしば意識障害を伴う激烈な発作をもたらし,死亡例も報告されている.重症難治例化しやすいが,的確に診断することさえできれば,徹底的な誘発物質の除外療法を施すことによって比較的コントロールの容易な症例が多い喘息でもある.

食物アレルギー

著者: 馬場実

ページ範囲:P.328 - P.330

 食物が原因であるアレルギー疾患,すなわち食物アレルギーが増加の傾向にあるといわれている.その理由としては,1)食生活の多様化,2)乳児期の食事内容の変化,とくに離乳の早期化,3)関心の高まり,などをあげることができよう.これらのうちで,とくに筆者が注目しているのは離乳の早期化の問題であり,卵の投与開始時期が早くなったことにより,いわゆるアトピー素因を有する個体を感作し,その後のアレルギー疾患の発症を促すこと(アレルギーマーチの進展)1)が考えられる.
 しかしながら,アレルギー疾患の発症になんらかの食物が関与していることを確定することは必ずしも容易ではない.原因を正しく診断するためには,1)問診により摂取食物と症状発現との関係を十分に聞きだすこと,ただし,この場合,ある種の先入観をもって質問すると,誤った回答を得ることがある.2)免疫学的特異抗体検索法(RAST, MAST, FAST)などの結果をただちに信頼せず,できれば数回行うこと.3)除去,誘発試験は入院させて行うこと,2回以上実施して同じ結果が得られれば,その食物を原因と決定してほぼ間違いない.

運動誘発アナフィラキシー

著者: 須甲松伸

ページ範囲:P.331 - P.333

 寒冷蕁麻疹,温熱蕁麻疹,光線過敏症などは,温度,光線,皮膚の圧迫のような物理的刺激によって発現するアレルギー様症状で,物理的アレルギーと呼ばれている.運動という行為もアレルギー様症状を起こすことがある.運動中に,全身の蕁麻疹,紅潮,血管浮腫,腹痛,下痢,呼吸困難,鼻症状,意識消失,低血圧などアナフィラキシー様症状を起こす患者のいることがわかってきた.これが運動誘発アナフィラキシー(exercise in-duced anaphylaxis;EIAn)である1)
 よく似た病気に,気管支喘息患者が運動して,呼吸困難が誘発される運動誘発喘息があるが,蕁麻疹は伴わないのでEIAnとは区別される.EIAnのなかに,食事の後に運動をしてアナフィラキシーが出るものがあり,とくに食餌依存性運動誘発アナフィラキシー(food dependent EIAn)と呼ばれている2),また家族中で多発することもある.

職業アレルギー

著者: 城智彦

ページ範囲:P.334 - P.336

 職業アレルギーは,特定の職業に従事している人に,その職業で取り扱っている物質が抗原となって発生する病気のことである.接触性皮膚炎,アレルギー性結膜炎ないし鼻炎,気管支喘息および過敏性肺臓炎など,さまざまな病態のものが含まれるが,詳細は成書にゆずり1),ここでは筆者らが経験した職業性喘息を中心に解説する.
 1969年より1988年にいたる過去20年間に,筆者らのところに受診した職業性喘息例は,表1に示す173例で,県立広島病院における一般の気管支喘息例に対する本症の割合はほぼ2%であった2)

過敏性肺臓炎

著者: 大田健

ページ範囲:P.338 - P.341

ポイント
1)病気を疑い診断
2)原因となる抗原,環境因子からの隔離(たとえば入院)
3)隔離後3日でPaO2>60mmHgに改善しなければ,ステロイド剤経口投与
4)急性増悪例では直ちに速効性ステロイド剤経静脈投与
5)慢性重症例ではステロイド剤大量投与
6)必要に応じてO2投与や循環不全対策

PIE症候群

著者: 工藤宏一郎

ページ範囲:P.342 - P.344

●概念
 Pulmonary infiltration with eosinophilia(PIE)は1952年Croftonらが提唱した概念である.文字通りにいえば末梢好酸球増多を伴った胸部X線上異常陰影を呈する疾患群を指す.しかし,この概念に含まれる疾患の多様性や原因・分類のあいまいさのため諸家によって種々の分類がなされている.原著者らはこれらの理由で,自らの分類に修正を加え,再度提唱し直してもいる(表1).現在では末梢血の好酸球増多にとらわれず,肺組織での好酸球増多を示すものを総括し,別名eosinophilic lung disease(好酸球性肺疾患),pulmonary eosinophiliaとも呼ばれる.原因は真菌,寄生虫,薬剤のアレルギー反応の関与するものから,原因不明のものまである.原因重視型のFraserの分類も示しておく(表2).

アレルギー性気管支肺アスペルギールス症

著者: 秋山一男

ページ範囲:P.346 - P.347

 アレルギー性気管支肺アスペルギールス症(Allergic bronchopulmonary aspergillosis;ABPA)は,1952年Hinsonらによる初例報告1)以来,40年近く経過した今日では,アレルギー科医のみならず,すでに一般の医師にもよく知られた疾患となってきた.I型プラスIII型アレルギーの代表的疾患と言われてはいるが,しかしながら,未だ発症のメカニズムは解明されてはいない.
 ABPAの原因真菌としては、A. fumigatusがほとんどであるが,他のAspergillus属によるABPAも報告されており,われわれもA. nigerおよびA. oryzaeによる本症を経験している2).とくにA. oryzaeは本邦においては味噌,醤油製造のための麹かびとして使用されており,本菌によるABPAは職業病としての側面も持っている.また,最近はAspergillus属以外の真菌による同様の疾患の発症も報告されており,最近はこれらをまとめてアレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)と呼んでいる.

アレルギー性結膜炎

著者: 湯浅武之助

ページ範囲:P.348 - P.349

ポイント
1)アレルギー性結膜炎の軽症例には抗アレルギー剤の点眼だけで治療し,中等症や春季カタルの軽症例では,これに加えてステロイド点眼剤や抗アレルギー剤の経口投与を行う.
2)春季カタルで,角膜上皮障害の強い例では,小学生以下はプレドニゾロンの隔日朝1回経口投与,中学生以上ではトリアムシノロンアセトニド懸濁剤の瞼結膜下注射を1〜3カ月ごとに実施する.

昆虫アレルギー

著者: 木野稔也

ページ範囲:P.350 - P.352

ポイント
1)昆虫アレルギーには,①チョウやガの鱗粉,トビケラの鱗毛,ユスリカの虫体成分がさらに細かくなって気道に吸入されて生じる吸入性アレルギー(気管支喘息,アレルギー性鼻炎)と,②ハチ毒などが刺入されて生じる経皮性アレルギー(局所性・全身性アナフィラキシー)があり,IgE抗体を介して生じる.
2)共に,予防対策が重要であり,減感作治療も有効である.
3)吸入性アレルギーの頻度は高いが,薬物治療は,気管支喘息やアレルギー性鼻炎の治療に準じて行えばよい.経皮性アレルギーは,比較的稀であるが,速やかに重篤な症状に進展することが多く,緊急処置が必要である.

アレルギー患者の妊娠および出産時の管理

著者: 美田俊一 ,   足立満 ,   高橋昭三

ページ範囲:P.354 - P.355

ポイント
1)喘息をもつ妊婦の大部分は,無事,出産を終えている.
2)薬剤の選択を慎重に行えば副作用の心配は少ない.
3)喘息発作による低O2血症の改善を優先する.

カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・24

内胸動脈バイパスグラフト狭窄に対するPTCA

著者: 堀江俊伸

ページ範囲:P.360 - P.362

●内胸動脈バイパスグラフト狭窄にPTCAを施行した例
 内胸動脈を使用しバイパス手術を施行(図1A)後,3.5カ月で狭心症が出現し,内胸動脈造影により吻合部に90%狭窄を認めたため(図1B),PTCAを施行し,25%狭窄にまで開大した(図1D).

Oncology Round・15

胆管細胞癌の疑われた肝細胞癌の1例

著者: 折笠英紀 ,   森谷茂樹 ,   片山勲

ページ範囲:P.364 - P.369

 今回は,画像診断・腫瘍マーカーなどの諸検査結果から生前は胆管細胞癌を疑われていたが,剖検により,幹部胆管を選択的に早期に侵襲した肝細胞癌と診断された症例を提示する.諸検査の意義のみならず,肝細胞癌の発育様式についての理解を深めるのに好都合な症例である.

循環器疾患診療メモ

レートポテンシャル(late potential心室遅延電位)

著者: 山科章 ,   高尾信廣

ページ範囲:P.370 - P.371

 致死的不整脈を予知する方法として,ホルター心電図や電気生理学的誘発試験があるが,前者はその所見の重症度が必ずしも予後を反映しないこと,後者は侵襲的であることから適応が限られており,第3の方法が望まれていた.約10年前より,不整脈の原因となる心室遅延電位(late poten-tial;LP)を体表より記録することが試みられ研究されている.LPの有無により心室不整脈の予後が非侵襲的に推定できるようになり,臨床応用され注目されている.

血液疾患診療メモ

急性白血病の病型診断のステップ

著者: 岡田定

ページ範囲:P.372 - P.373

 急性白血病の診断,病型分類は,白血病細胞の形態学的所見に基づいて行われ,French-Ame-rican-British(FAB)分類がもっともよく用いられている.FAB分類では,急性白血病は骨髄において芽球が30%以上増加することで定義され,芽球のミエロペルオキシダーゼ(MPO)陽性率3%以上なら急性骨髄性白血病(acute myelogenousleukemia;AML),3%以下なら急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)と割り切って分類されている.AMLはM1〜M7,ALLはL1〜L3に細分類されているが(表1),モノクローナル抗体による細胞表面抗原の検索や電子顕微鏡的検索を行わないと,正確な病型診断ができない症例もある.
 本項では,形態学的所見(細胞化学的所見)と細胞表面抗原の所見に基づいて,急性白血病の病型診断のステップを考えてみたい.

呼吸器疾患診療メモ

気管支喘息における吸入療法の位置付け

著者: 宮城征四郎

ページ範囲:P.374 - P.376

 全人口の約2〜3%にみられる気管支喘息は,1疾患単位というより,その成因も病態も個々に異なるheterogenousな間欠的喘鳴発作性呼吸困難に特徴づけられる,いわば症候群である.ただし,気道過敏性亢進による平滑筋の攣縮その他による気道閉塞とその可逆性の存在が,本症候群の重要な定義上の要素であり,したがって,その治療の主眼は気道過敏性の軽減と可逆性の増大に向けられるのがかつては一般的であった.
 Reed1)のいわゆる“Chronic desquamativeeosinophilic bronchitis”(慢性剥落性好酸球性気管支炎)という気管支喘息の病因論の出現以来,今日では,気管支喘息を機能的疾患という捉え方から“炎症”としての器質的疾患という捉え方へと大きく変わりつつあり,それに伴って気管支喘息の治療法や診断法にもかなりの地殼変動が起きつつあることは注目に値する.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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