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文献概要
今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 診断・検査のポイント
病歴の取り方—問診の手順,診断のコツ
著者: 飯塚邦彦1 中澤次夫2
所属機関: 1群馬大学医学部・第1内科 2群馬大学・医療技術短期大学部
ページ範囲:P.224 - P.226
文献購入ページに移動病歴聴取の重要性は数々の先人たちが繰り返し述べてきたことで,その姿勢はアレルギー疾患とて基本的に異なるものではないが,しいてあげればアレルゲンの検索を常に念頭におくことである.その要点としては以下のものがあげられる.
1)患者の主訴を重視する.初診時にはまず患者に自由に一通り話させてみる.患者の訴える言葉の内容は生活レベル,インテリジェンスにおいて各人各様である.とくに地方では特有の表現や言葉があり,慣れない医師が勝手に判断し,細かいニュアンスを無視してしまうことがある.たとえば筆者も膝のことをスネと呼ぶ患者の主訴(膝関節痛)を誤解したことがある.カルテの記載も無理に医学用語化せず患者自身の言葉(patient' sown words)で行うほうが正確なことが多い.
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