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文献概要
今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 アレルギー疾患の鑑別診断
アレルギー性結膜炎と他の眼疾患
著者: 増田寛次郎1
所属機関: 1東京大学医学部・眼科学教室
ページ範囲:P.254 - P.255
文献購入ページに移動 結膜は外界と眼球内とを境する粘膜組織で,外界からの種々の刺激や異物の眼球内への侵入の第一線にある.外界からのいろいろな異物に対処するために結膜にはいくつかの機構がある.たとえば涙液,涙液中の免疫グロブリン,リゾチームや補体が働いて異物の眼内侵入を防いでいるし,上皮細胞層にはランゲルハンス細胞,リンパ球,形質細胞,白血球などの細胞の働きにより,外界からの異物に対する強い防御作用を行っている.
アレルギー反応はこれら防御反応が過剰に働いた際に起こるもので,結膜では既時型アレルギーとして,花粉症や薬物アレルギーがあり,IgE抗体を介して症状が惹起される.一方,ある種の薬剤や春季カタルではIgEの関与の他に遺伝性素因が大きく関与していることが示されている.
アレルギー反応はこれら防御反応が過剰に働いた際に起こるもので,結膜では既時型アレルギーとして,花粉症や薬物アレルギーがあり,IgE抗体を介して症状が惹起される.一方,ある種の薬剤や春季カタルではIgEの関与の他に遺伝性素因が大きく関与していることが示されている.
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