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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻2号

1991年02月発行

文献概要

今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 治療の実際

小児の気管支喘息—発作に対する治療

著者: 加野草平1 西間三馨2

所属機関: 1国立療養所南福岡病院・小児病棟 2国立療養所南福岡病院

ページ範囲:P.302 - P.305

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●症状ならびに重症度の把握
 喘息発作の主症状は,呼吸困難,喘鳴(呼気性),陥没呼吸であるが,小児においてはその年齢層が乳幼児から思春期に至るために,年齢によって喘息発作重症化の症状が異なる.
 乳幼児では,呼吸が促迫し,呼気の延長がはっきりせず,鼻翼呼吸が著明となり,年長児に比べて意識障害をきたしやすく,drowsiness, semi-comaに移行しやすい.表1に当院で使用している臨床症状チェック項目表を示す.重症化していくほど,喘鳴はかえって小さくなり,呼吸音は減弱し,陥没呼吸,呼吸困難が著明となる.また,気管支拡張薬吸入前後で症状がどのように変化するかも,発作の重症度を理解するうえで重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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