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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻2号

1991年02月発行

文献概要

今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 治療の実際

PIE症候群

著者: 工藤宏一郎1

所属機関: 1国立病院医療センター・呼吸器科

ページ範囲:P.342 - P.344

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●概念
 Pulmonary infiltration with eosinophilia(PIE)は1952年Croftonらが提唱した概念である.文字通りにいえば末梢好酸球増多を伴った胸部X線上異常陰影を呈する疾患群を指す.しかし,この概念に含まれる疾患の多様性や原因・分類のあいまいさのため諸家によって種々の分類がなされている.原著者らはこれらの理由で,自らの分類に修正を加え,再度提唱し直してもいる(表1).現在では末梢血の好酸球増多にとらわれず,肺組織での好酸球増多を示すものを総括し,別名eosinophilic lung disease(好酸球性肺疾患),pulmonary eosinophiliaとも呼ばれる.原因は真菌,寄生虫,薬剤のアレルギー反応の関与するものから,原因不明のものまである.原因重視型のFraserの分類も示しておく(表2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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