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今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 治療の実際
アレルギー性気管支肺アスペルギールス症
著者: 秋山一男1
所属機関: 1国立相模原病院リウマチ・アレルギー研究部内科
ページ範囲:P.346 - P.347
文献購入ページに移動 アレルギー性気管支肺アスペルギールス症(Allergic bronchopulmonary aspergillosis;ABPA)は,1952年Hinsonらによる初例報告1)以来,40年近く経過した今日では,アレルギー科医のみならず,すでに一般の医師にもよく知られた疾患となってきた.I型プラスIII型アレルギーの代表的疾患と言われてはいるが,しかしながら,未だ発症のメカニズムは解明されてはいない.
ABPAの原因真菌としては、A. fumigatusがほとんどであるが,他のAspergillus属によるABPAも報告されており,われわれもA. nigerおよびA. oryzaeによる本症を経験している2).とくにA. oryzaeは本邦においては味噌,醤油製造のための麹かびとして使用されており,本菌によるABPAは職業病としての側面も持っている.また,最近はAspergillus属以外の真菌による同様の疾患の発症も報告されており,最近はこれらをまとめてアレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)と呼んでいる.
ABPAの原因真菌としては、A. fumigatusがほとんどであるが,他のAspergillus属によるABPAも報告されており,われわれもA. nigerおよびA. oryzaeによる本症を経験している2).とくにA. oryzaeは本邦においては味噌,醤油製造のための麹かびとして使用されており,本菌によるABPAは職業病としての側面も持っている.また,最近はAspergillus属以外の真菌による同様の疾患の発症も報告されており,最近はこれらをまとめてアレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)と呼んでいる.
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