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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻2号

1991年02月発行

文献概要

今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 治療の実際

アレルギー性気管支肺アスペルギールス症

著者: 秋山一男1

所属機関: 1国立相模原病院リウマチ・アレルギー研究部内科

ページ範囲:P.346 - P.347

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 アレルギー性気管支肺アスペルギールス症(Allergic bronchopulmonary aspergillosis;ABPA)は,1952年Hinsonらによる初例報告1)以来,40年近く経過した今日では,アレルギー科医のみならず,すでに一般の医師にもよく知られた疾患となってきた.I型プラスIII型アレルギーの代表的疾患と言われてはいるが,しかしながら,未だ発症のメカニズムは解明されてはいない.
 ABPAの原因真菌としては、A. fumigatusがほとんどであるが,他のAspergillus属によるABPAも報告されており,われわれもA. nigerおよびA. oryzaeによる本症を経験している2).とくにA. oryzaeは本邦においては味噌,醤油製造のための麹かびとして使用されており,本菌によるABPAは職業病としての側面も持っている.また,最近はAspergillus属以外の真菌による同様の疾患の発症も報告されており,最近はこれらをまとめてアレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)と呼んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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