文献詳細
文献概要
今月の主題 アレルギー疾患診療の実際 治療の実際
昆虫アレルギー
著者: 木野稔也1
所属機関: 1京都大学胸部疾患研究所・検査部(内科2)
ページ範囲:P.350 - P.352
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1)昆虫アレルギーには,①チョウやガの鱗粉,トビケラの鱗毛,ユスリカの虫体成分がさらに細かくなって気道に吸入されて生じる吸入性アレルギー(気管支喘息,アレルギー性鼻炎)と,②ハチ毒などが刺入されて生じる経皮性アレルギー(局所性・全身性アナフィラキシー)があり,IgE抗体を介して生じる.
2)共に,予防対策が重要であり,減感作治療も有効である.
3)吸入性アレルギーの頻度は高いが,薬物治療は,気管支喘息やアレルギー性鼻炎の治療に準じて行えばよい.経皮性アレルギーは,比較的稀であるが,速やかに重篤な症状に進展することが多く,緊急処置が必要である.
1)昆虫アレルギーには,①チョウやガの鱗粉,トビケラの鱗毛,ユスリカの虫体成分がさらに細かくなって気道に吸入されて生じる吸入性アレルギー(気管支喘息,アレルギー性鼻炎)と,②ハチ毒などが刺入されて生じる経皮性アレルギー(局所性・全身性アナフィラキシー)があり,IgE抗体を介して生じる.
2)共に,予防対策が重要であり,減感作治療も有効である.
3)吸入性アレルギーの頻度は高いが,薬物治療は,気管支喘息やアレルギー性鼻炎の治療に準じて行えばよい.経皮性アレルギーは,比較的稀であるが,速やかに重篤な症状に進展することが多く,緊急処置が必要である.
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