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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻2号

1991年02月発行

文献概要

血液疾患診療メモ

急性白血病の病型診断のステップ

著者: 岡田定1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院・血液内科

ページ範囲:P.372 - P.373

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 急性白血病の診断,病型分類は,白血病細胞の形態学的所見に基づいて行われ,French-Ame-rican-British(FAB)分類がもっともよく用いられている.FAB分類では,急性白血病は骨髄において芽球が30%以上増加することで定義され,芽球のミエロペルオキシダーゼ(MPO)陽性率3%以上なら急性骨髄性白血病(acute myelogenousleukemia;AML),3%以下なら急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)と割り切って分類されている.AMLはM1〜M7,ALLはL1〜L3に細分類されているが(表1),モノクローナル抗体による細胞表面抗原の検索や電子顕微鏡的検索を行わないと,正確な病型診断ができない症例もある.
 本項では,形態学的所見(細胞化学的所見)と細胞表面抗原の所見に基づいて,急性白血病の病型診断のステップを考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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