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今月の主題 最新の肺癌診療 トピックス
肺癌とモノクローナル抗体
著者: 岡部哲郎1
所属機関: 1東京大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.504 - P.507
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肺小細胞癌に対するモノクローナル抗体の臨床応用について述べた.
1)現在まで多数の肺癌のモノクローナル抗体が作成されているが,画像診断など臨床応用に実際的に使える抗体は少なく,抗CEAモノクローナル抗体による画像診断のようにコンピューターでサブトラクションして,ようやく判読できる程度の報告が多い.
2)筆者らが作成したモノクローナル抗体は特異性が比較的高く,テクネシウムに標識することにより画像診断など臨床応用が可能であった.
3)喀痰や胸水,骨髄中の腫瘍細胞の検出はモノクローナル抗体により高い検出率を得られる.
4)モノクローナル抗体を用いて喀痰細胞診により,high risk groupのスクリーニングが可能か否か扁平上皮癌を含めた今後の検討が待たれる.
5)自家骨髄移植を併用した小細胞癌の治療で,モノクローナル抗体を骨髄中の腫瘍細胞除去に用いることができる.
肺小細胞癌に対するモノクローナル抗体の臨床応用について述べた.
1)現在まで多数の肺癌のモノクローナル抗体が作成されているが,画像診断など臨床応用に実際的に使える抗体は少なく,抗CEAモノクローナル抗体による画像診断のようにコンピューターでサブトラクションして,ようやく判読できる程度の報告が多い.
2)筆者らが作成したモノクローナル抗体は特異性が比較的高く,テクネシウムに標識することにより画像診断など臨床応用が可能であった.
3)喀痰や胸水,骨髄中の腫瘍細胞の検出はモノクローナル抗体により高い検出率を得られる.
4)モノクローナル抗体を用いて喀痰細胞診により,high risk groupのスクリーニングが可能か否か扁平上皮癌を含めた今後の検討が待たれる.
5)自家骨髄移植を併用した小細胞癌の治療で,モノクローナル抗体を骨髄中の腫瘍細胞除去に用いることができる.
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