icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina28巻3号

1991年03月発行

文献概要

今月の主題 最新の肺癌診療 トピックス

肺癌の腫瘍マーカー

著者: 有吉寛1

所属機関: 1愛知県がんセンター・血液化学療法部

ページ範囲:P.508 - P.510

文献購入ページに移動
ポイント
1)肺癌の臨床で汎用されている腫瘍マーカーの臨床的有用性を,発現の確率,組織型との相関,病態や治療効果の反映,予後との相関,その他の臨床的情報の有無などの観点から評価した.
2)現時点においてはCEA, SCC, SLXおよびNSEはそれぞれ上記の項目のいくつかについて,臨床的に有意義な情報をもたらす可能性が高い.
3)その情報とは,非小細胞癌と小細胞癌の鑑別または組織型の示唆,stagingの補助手段,治療効果判定,臨床経過のモニタリングあるいは予後因子などである.こうした状況から肺癌の臨床において,腫瘍マーカーはきわめて重要な武器になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?