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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻3号

1991年03月発行

今月の主題 最新の肺癌診療

トピックス

肺癌の前癌病変

著者: 児玉哲郎1

所属機関: 1国立療養所松戸病院・呼吸器科

ページ範囲:P.512 - P.514

文献概要

ポイント
1)扁平上皮癌の前癌病変として,異型扁平上皮化生(異形成)があり,ときに上皮内癌に接して異型扁平上皮化生を認める.しかし,前癌病変を経ない“de novo発癌”も経験される.
2)腺癌の前癌病変として,異型腺腫様過形成があり,腺癌例,多発癌例で高頻度にみられる.腺癌を囲んで異型腺腫様過形成が存在する症例が,高分化乳頭腺癌にみられ,異型腺腫様過形成からの腺癌発生を示唆する.異型腺腫様過形成は,腫瘍性病変であって,腺腫と呼ぶべきとの意見もある.
3)小細胞癌,大細胞癌においては,現在のところ前癌病変の存在は,確認されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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