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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

文献概要

Q&A

Q3 「腹部不定愁訴」の簡単な定義を教えてください

著者: 宮原透1

所属機関: 1防衛医科大学校・第2内科

ページ範囲:P.583 - P.583

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A 腹部不定愁訴の明確な定義は定まっていない.阿部らが唱えた不定愁訴症候群のうち,消化器型の不定愁訴症候群として捉えるのが比較的妥当であると考えられる.不定愁訴(unidentified complaints)の定義としては,「訴えられる症状に見合うだけの器質的病変を見出し得ない,多彩で易動性の症状」とされている.その臨床的な特徴として筒井は,①主観的訴えである,②愁訴が多彩である,③他覚的所見に比し,不相応に自覚症状が強い,④愁訴の質的変化や数的変化がみられやすい(症候移動),を挙げ,愁訴を説明する生理学的基盤として自律神経失調が存在すると述べている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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