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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

文献概要

Q&A

Q5 過敏性腸症候群の診断基準について簡単に教えてください

著者: 佐々木大輔1

所属機関: 1弘前大学・第1内科

ページ範囲:P.595 - P.595

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A IBSの診断基準で世界的に合意を得ているものはなく,いくつかが提唱されている.しかし,どの診断基準でも,IBSは下部消化器症状を有することと,器質的疾患を除外することでは意見の一致をみている.欧米で広く用いられているのはManningの診断基準である.Manningの診断基準はIBSと器質的疾患,およびIBSとIBS以外の消化器疾患との判別ではともに感度が低く,特異度が高い.本基準は日本人に多い乳糖不耐症が含まれてしまうことなどから,本邦ではNIHの診断基準に準じたものが多く用いられている.NIHの診断基準の感度,特異度の検討はなされていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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