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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

文献概要

Q&A

Q10 感冒薬や鎮痛剤を処方するとき,ルーチンで胃薬も処方すべきですか?

著者: 井上正規1

所属機関: 1広島大学・総合診療部

ページ範囲:P.626 - P.626

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A 感冒薬や鎮痛剤の服用により胃腸障害を起こしやすいことはよく知られている.これら薬剤に起因する胃疾患は,臨床的には急性胃粘膜病変(AGML)として捉えられ,ストレスに次いでその頻度は多い.
 薬剤中でも解熱,鎮痛および消炎剤は消化管出血や消化性潰瘍を起こしやすいとされる.中でもサリチル酸などのアスピリン,インドール酢酸系のインドメタシンなどは非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)として位置づけられ,胃粘膜障害の成因として胃粘膜内のシクロオキシゲナーゼの活性を阻害することにより,胃粘膜の防御機構である胃粘膜関門,粘液関門および血流などの破綻をきたし,胃病変を発生させると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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