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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

文献概要

Q&A

Q12 ステロイド浣腸はどのようなときをに適応となりますか?

著者: 馬場忠雄1

所属機関: 1滋賀医科大学・第2内科

ページ範囲:P.639 - P.639

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A ステロイド(SH)注腸は,潰瘍性大腸炎の軽症から中等症において適応となる.SH注腸によりSHは腸から一部吸収され,全身性に作用するが,副作用は少なく,SHの局所粘膜に対する直接作用もあるので,とくに直腸・S状結腸型から左側大腸型に有用である.微温生食水100mlに水溶性プレドニン(PSL)20mgを溶解し,朝の排便後や就寝前の30分くらい安静に保てる状態で行うと,注腸液の排泄もない.重症例においては,腸からのSHの吸収も悪く排便回数も多くなるので,経口的にPSL40〜60mgを与えたほうが有効である.
 SH注腸を行って10〜14日間に臨床症状(下痢回数,血便,発熱,腹痛)や検査成績(赤沈,CRP)に改善がなければ,ただちにPSL30〜40mg/日の経口投与を併用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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