icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界

腸疾患

短腸症候群の治療

著者: 三浦総一郎1 芹澤宏1 土屋雅春1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部・消化器内科

ページ範囲:P.654 - P.656

文献概要

ポイント
 短腸症候群では,栄養状態の維持を基本とする.
1)消化酵素分泌低下や胃酸分泌過多に対し,酵素製剤やH2プロッカーを投与する.
2)難治性下痢に対しては,一般的な止潟剤や抗コリン剤は無効なことが多く,codeine phosphateなどの麻薬が必要となることもある.
3)経口での食餌摂取に努め,これのみで不十分な場合,高カロリー輸液や経腸栄養法を用いる.在宅栄養法により長期入院の問題は解決されつつあるが,その合併や患者の精神的負担も考え,円滑な日常生活を目標に努力すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら