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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

文献概要

Q&A

Q16 抗ウイルス療法の効果がとくに期待できそうなsubgroupがあれば教えてください

著者: 小俣政男1

所属機関: 1千葉大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.664 - P.664

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A 抗ウイルス療法の効果がとくに期待できそうなSubgroupは,1)HBe抗原陽性者で年齢が30歳台前半までで,トランスアミナーゼが異常値を示す症例で,ステロイドとインターフェロンの併用療法が有効,ことに肝機能の改善は著明.一方,40歳以降のB型肝炎治療は,たとえHBe抗原が陰性化しても,しばしば肝病態は変わらない.変異B型肝炎ウイルス(Pre-C Mutant)の残存による可能性がでてきた.
 2)C型肝炎では,感染時期に近ければ近いほど著効例が多い.輸血から5年以内であれば,80%程度治癒しうる.感染からの時間が10年以上と推定される症例には,長期(半年から1年)のインターフェロン治療が必要.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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