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今月の主題 消化器薬の使い方—その効果と限界 肝疾患
食道静脈瘤に対するバソプレシンの止血効果とβブロッカーの出血予防効果
著者: 六倉俊哉1
所属機関: 1茅ヶ崎徳洲会総合病院・消化器科
ページ範囲:P.680 - P.681
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1)食道静脈瘤破裂の際には,門脈圧を低下させ,一時止血を図る目的でバソプレシンの持続点滴が行われる.
2)バソプレシン投与中に,狭心症,心室性不整脈,腸管虚血による腹痛などを生じることがあり,動脈硬化性疾患の疑われる患者には慎重に投与しなければならない.
3)ニトログリセリンの持続点滴を併用すると,効果の面では差がなく,副作用を減じることができる.
4)数日間のうちに漸減中止するので,この間に硬化療法などの静脈瘤に対する直接的な治療を計画しなければならない.
5)食道静脈瘤からの出血を予防する目的で,βブロッカーが投与される.
6)βブロッカーは,脈拍数が25%減少するように,投与量を調節する.
7)徐脈性不整脈,うっ血性心不全,気管支喘息の患者には禁忌であり,糖尿病の患者には慎重に投与しなければならない.
1)食道静脈瘤破裂の際には,門脈圧を低下させ,一時止血を図る目的でバソプレシンの持続点滴が行われる.
2)バソプレシン投与中に,狭心症,心室性不整脈,腸管虚血による腹痛などを生じることがあり,動脈硬化性疾患の疑われる患者には慎重に投与しなければならない.
3)ニトログリセリンの持続点滴を併用すると,効果の面では差がなく,副作用を減じることができる.
4)数日間のうちに漸減中止するので,この間に硬化療法などの静脈瘤に対する直接的な治療を計画しなければならない.
5)食道静脈瘤からの出血を予防する目的で,βブロッカーが投与される.
6)βブロッカーは,脈拍数が25%減少するように,投与量を調節する.
7)徐脈性不整脈,うっ血性心不全,気管支喘息の患者には禁忌であり,糖尿病の患者には慎重に投与しなければならない.
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