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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻4号

1991年04月発行

文献概要

カラーグラフ Oncology Round・16

Meigs症候群を呈した卵巣莢膜細胞腫

著者: 菅三知雄1 片山勲2

所属機関: 1青森県立中央病院・病理部 2埼玉医科大学・第1病理

ページ範囲:P.721 - P.724

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 卵巣腫瘍とくに線維腫に胸水および腹水を合併し,その摘出後に胸腹水の速やかな消失をみる場合は,周知のようにMeigs症候群と呼ばれている.本症候群は,胸水貯留による呼吸器症状を呈しやすいため,初期には結核性胸膜炎として内科的に治療を受けていることも意外に多く,一方また,手術不能の悪性例と誤診されることもあるので,鑑別診断の際にその可能性を想起することはきわめて大切である.今回は,閉経期婦人に発生した卵巣莢膜細胞腫が本症候群を合併した症例を提示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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