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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻5号

1991年05月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の実際 血糖コントロールのために

インスリン注射療法の指導

著者: 中山秀隆1 青木伸1

所属機関: 1北海道大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.788 - P.791

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ポイント
1)IDDMの多くは強化インスリン療法の適応となる.いずれの強化インスリン療法を選択するかは患者の性格,理解度,対処能力なども十分配慮して決める必要がある.
2)強化インスリン療法施行者はSMBGの併用が必須であり,それにより予期し得ない高血糖や無自覚低血糖の発見に役立つ.
3)Somogyi効果ならびに暁現象はともに空腹時高血糖をきたすが,Somogyi効果を回避するにはインスリンの減量,暁現象を回避するには多くはインスリンの増量を要するので対応を誤らないように注意する.
4)NIDDMまたは耐糖能異常者でも妊娠した際や計画妊娠に際して早期にインスリン療法が必要になることが多い.
5)インスリン療法が長期に必要な患者には,その必要性を理解させ,患者教育を十分にしたうえで患者の能力を見極め,いずれのインスリン治療方式が真に適切かを決める必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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