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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻5号

1991年05月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病診療の実際 合併症への対応

神経障害—早期発見のための検査法

著者: 鈴木吉彦1

所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科

ページ範囲:P.826 - P.827

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●神経障害を早期に発見するには機能的異常を検知する必要がある
 種々ある検査の中で,糖尿病性神経障害を早期に検知するのは振動覚測定とされる.理由は,一般に,単神経自体障害より複数神経の協調障害のほうが機能的レベルでの低下を認めやすく,なかでも振動伝達が多数の有髄線維の協調によって中枢へ伝達されるため,早期発見に適した特性を有しているからである.このため振動覚異常は形態学的変化のない高血糖によるなどの機能的異常にも敏感に反応するとされる.
 他にも心拍変動測定や神経伝導速度測定検査などもあるが,前者は加齢の影響,後者は測定技術や温度の影響を受けやすいことより,再現性が悪く,信頼性に欠ける短所がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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