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カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・27
冠動脈内膜剥離術
著者: 堀江俊伸1
所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科
ページ範囲:P.872 - P.874
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広範な狭窄を伴い,run・off不良な冠動脈に対して冠動脈バイパス手術は困難であり,手術を施行してもその成績は不良である.
1956年,末梢動脈狭窄例に対して,動脈を縦切開し,肥厚した内膜を中膜から剥離,摘出する内膜剥離術が施行され,次いで冠動脈に応用された1).しかし,冠動脈内膜剥離術のみでは冠動脈の開存率は低く,1960年代になり冠動脈内膜剥離に冠動脈バイパスグラフトを併用することによって比較的良好な成績が得られるようになった.
広範な狭窄を伴い,run・off不良な冠動脈に対して冠動脈バイパス手術は困難であり,手術を施行してもその成績は不良である.
1956年,末梢動脈狭窄例に対して,動脈を縦切開し,肥厚した内膜を中膜から剥離,摘出する内膜剥離術が施行され,次いで冠動脈に応用された1).しかし,冠動脈内膜剥離術のみでは冠動脈の開存率は低く,1960年代になり冠動脈内膜剥離に冠動脈バイパスグラフトを併用することによって比較的良好な成績が得られるようになった.
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