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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻5号

1991年05月発行

文献概要

循環器疾患診療メモ

神経性無食欲症と心電図異常

著者: 佐藤裕史1 山科章1 高尾信廣1

所属機関: 1聖路加国際病院・内科

ページ範囲:P.907 - P.909

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 神経性無食欲症(Anorexia nervosa;以下AN)は,家族病理を背景とし,自立障害,成熟拒否,body-imageの障害などから拒食をきたす精神障害であるが1),拒食の結果生じる著しい痩せからさまざまな身体障害をきたし,死に至ることもまれではない.
 死亡例の多くは突然死とされ,心電図異常,ことにQT延長の関連している可能性が諸外国の文献で指摘されている.本邦ではANとQT延長との関連について言及した文献はほとんどないが,筆者らは最近,AN患者で,著明な徐脈,II度房室ブロック,心収縮能低下があり,一時的ペースメーカー挿入後にT波の陰転化とQT延長をきたした1例を経験している(表1,図1,2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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