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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻7号

1991年07月発行

今月の主題 リンパ系疾患の臨床

リンパ系疾患診療の実際 慢性リンパ系白血病

慢性リンパ系白血病の分類とまとめ

著者: 望野唯明1 片山勲1

所属機関: 1埼玉医科大学・第1病理

ページ範囲:P.1194 - P.1197

文献概要

ポイント
1)B-CLLs(略語については表参照)
 ①CLL原則として10×109/l以上の持続性のリンパ球増加症であり,SmIg弱陽性,M-rosette++,CD5,FMC7/CD22±である.
 ②CLL/PL and others CLL/PLはCLL細胞とprolymphocyte(10〜55%)の2相性を示す.
 ③PLL原則として白血球数100×109/以上で,その55%以上がprolymphocyte.SmIg強陽性,M-rosette-,CD5±,FMC7/CD22++である.
 ④HCL hairy appearanceとCD25++,LeuM5,HC2が特徴.本邦例には欧米例と異なる点がある.
 ⑤HCL-V形態はhairy cellとprolym-phocyteの中間的であるが,免疫形質はPLLに近い.
 ⑥SLVL巨大脾腫と流血中の病的細胞のhairy appearanceが特徴.2/3の症例がM蛋白を示す.
 ⑦leukemic phase of NHL白血化を主徴候とするNHLで,濾胞性リンパ腫かびまん性リンパ腫中細胞型のことが多い.
 ⑧PCL初めから白血化を示すmyelomaで,急激な経過をとる.
2)T-CLLs
 ①T-CLLほとんどはlarge granularlymphocyte(多くはCD3,CD8,CD4-,Leu7)の単クロ-ン性の増生である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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