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今月の主題 リンパ系疾患の臨床 リンパ系疾患の治療の話題
インターフェロンとリンパ系疾患
著者: 岡本真一郎1
所属機関: 1東京大学医科学研究所・内科
ページ範囲:P.1252 - P.1253
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1)IFN(α,β,γ)は種々のリンパ系悪性腫瘍に対して抗腫瘍効果を有する.
2)IFN単独治療が有効と考えられる疾患としてhairy cell leukemia, cutaneousT-cell lymphomaがあげられるが,これらの疾患については他の有効な治療法との比較検討が行われている.
3)IFN単独治療の成績が,従来の化学療法に劣る多発性骨髄腫,non-Hodgkin's lymphomaでは,化学療法とIFNの併用,化学療法後のIFNによる維持療法の効果が検討されている.
4)IFN療法のリンパ系悪性腫瘍に対する適応が今後のclinical trialで明確にされることが期待される.
1)IFN(α,β,γ)は種々のリンパ系悪性腫瘍に対して抗腫瘍効果を有する.
2)IFN単独治療が有効と考えられる疾患としてhairy cell leukemia, cutaneousT-cell lymphomaがあげられるが,これらの疾患については他の有効な治療法との比較検討が行われている.
3)IFN単独治療の成績が,従来の化学療法に劣る多発性骨髄腫,non-Hodgkin's lymphomaでは,化学療法とIFNの併用,化学療法後のIFNによる維持療法の効果が検討されている.
4)IFN療法のリンパ系悪性腫瘍に対する適応が今後のclinical trialで明確にされることが期待される.
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