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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻7号

1991年07月発行

文献概要

カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・29

大動脈炎症候群の冠動脈病変

著者: 堀江俊伸1

所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.1264 - P.1266

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●冠動脈起始部狭窄を認めた大動脈炎症候群
 症例:11歳,女.
 現病歴:入院5カ月前から全身倦怠感があった.運動中に何度か意識消失発作があり,精査のため入院.運動負荷試験ではII,III,aVF,V4〜V6においてST降下を認め,陽性所見を示した.冠動脈造影では左冠動脈起始部に狭窄像を認めた(図1A,C).手術時,肥厚した大動脈内膜が冠動脈入口部を狭窄しており,この内膜を切除した.切除標本の冠動脈起始部の内膜は肥厚しており(図1B),炎症細胞浸潤を伴う(図1D)典型的な大動脈炎症候群の所見を呈していた.術後の冠動脈造影では冠動脈起始部に狭窄像を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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