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文献概要
カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・29
大動脈炎症候群の冠動脈病変
著者: 堀江俊伸1
所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科
ページ範囲:P.1264 - P.1266
文献購入ページに移動●冠動脈起始部狭窄を認めた大動脈炎症候群
症例:11歳,女.
現病歴:入院5カ月前から全身倦怠感があった.運動中に何度か意識消失発作があり,精査のため入院.運動負荷試験ではII,III,aVF,V4〜V6においてST降下を認め,陽性所見を示した.冠動脈造影では左冠動脈起始部に狭窄像を認めた(図1A,C).手術時,肥厚した大動脈内膜が冠動脈入口部を狭窄しており,この内膜を切除した.切除標本の冠動脈起始部の内膜は肥厚しており(図1B),炎症細胞浸潤を伴う(図1D)典型的な大動脈炎症候群の所見を呈していた.術後の冠動脈造影では冠動脈起始部に狭窄像を認めなかった.
症例:11歳,女.
現病歴:入院5カ月前から全身倦怠感があった.運動中に何度か意識消失発作があり,精査のため入院.運動負荷試験ではII,III,aVF,V4〜V6においてST降下を認め,陽性所見を示した.冠動脈造影では左冠動脈起始部に狭窄像を認めた(図1A,C).手術時,肥厚した大動脈内膜が冠動脈入口部を狭窄しており,この内膜を切除した.切除標本の冠動脈起始部の内膜は肥厚しており(図1B),炎症細胞浸潤を伴う(図1D)典型的な大動脈炎症候群の所見を呈していた.術後の冠動脈造影では冠動脈起始部に狭窄像を認めなかった.
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