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今月の主題 心不全へのアプローチ 急性心不全の診断と治療
急性左心不全の治療方針と救急処置
著者: 柳瀬治1 本宮武司1
所属機関: 1東京都立広尾病院・循環器科
ページ範囲:P.1340 - P.1343
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1)急性左心不全は急激な時間経過で発症した左室ポンプ機能の障害であり,的確かつ迅速な重症度判定と基礎疾患・病態に応じた治療が必要である.
2)初期治療のポイントは理学的所見から肺水腫,末梢循環不全の有無を判断しながら,基礎にある血行動態を推測し,利尿薬,血管拡張薬および陽性変力薬を適宜使い分けることである.
3)肺水腫から高度の呼吸不全をきたしている場合は人工呼吸,広範な左室収縮力低下による心原性ショックでは大動脈内バルーンポンピングを併用する.
4)左心不全の原因が急性心筋梗塞と診断され,発症6時間以内であれば,可能な限り冠動脈再開通療法を施行する.
1)急性左心不全は急激な時間経過で発症した左室ポンプ機能の障害であり,的確かつ迅速な重症度判定と基礎疾患・病態に応じた治療が必要である.
2)初期治療のポイントは理学的所見から肺水腫,末梢循環不全の有無を判断しながら,基礎にある血行動態を推測し,利尿薬,血管拡張薬および陽性変力薬を適宜使い分けることである.
3)肺水腫から高度の呼吸不全をきたしている場合は人工呼吸,広範な左室収縮力低下による心原性ショックでは大動脈内バルーンポンピングを併用する.
4)左心不全の原因が急性心筋梗塞と診断され,発症6時間以内であれば,可能な限り冠動脈再開通療法を施行する.
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