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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の主題 心不全へのアプローチ 薬物治療—適応,使い方,副作用

抗不整脈薬の選択

著者: 長谷川彰彦1 吉本信雄1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター・第3内科

ページ範囲:P.1400 - P.1402

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ポイント
1)重症心不全患者の予後は悪く,突然死の占める割合も高い.これには,重症心室性不整脈の関与が大きいものと考えられる.
2)抗不整脈薬は,陰性変力作用(VaughanWilliams分類の,とくにIA,II,IV群)および催不整脈作用を持っため,心不全患者への投与には注意が必要である.
3)心不全状態では,薬物動態が変化するため,抗不整脈薬による中毒症状を起こしやすい.また,肝臓での代謝や腎臓での排泄が低下し,薬物の半減期が延長するため,抗不整脈薬は少量より開始し,慎重に投与量を決定すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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