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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻8号

1991年08月発行

文献概要

カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・30

弾性線維性仮性黄色腫の心血管病変

著者: 堀江俊伸1

所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.1442 - P.1444

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●17年間経過観察中の弾性線維性仮性黄色腫
 症例 32歳,女
 現病歴 小学生の頃,速く走ると前胸部絞扼感があり,3〜4分の安静により軽快していた.中学3年の時,近医を受診し,運動負荷心電図にて陽性所見がみられ,労作狭心症と診断され,以後投薬を受けていた.高校1年の時に当院へ精査のため入院し,弾性線維性仮性黄色腫と診断された.以後,亜硝酸薬,Ca拮抗薬,β-遮断薬の服用により症状が軽快していた.時折歩行時に症状が出現するため,今回17年ぶりに入院した.頸部,腋窩,鼠径部に淡黄色の丘疹を認めた(図1C).冠動脈造影では前下行枝(Seg 6)に100%,回旋枝(Seg 13)に90%狭窄を示し(図1A),右冠動脈はSeg 1に75%,Seg 3に99%,4PDに100%狭窄を認めた(図1B).左室造影では駆出率63.8%と良好であった.最近では症状がでないように生活しているが,ニトログリセリン錠を使用しながら,水泳,登山などを楽しんでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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