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文献詳細

雑誌文献

medicina28巻9号

1991年09月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患診療の新時代 大腸疾患診療:現在から近未来まで

大腸疾患への免疫学的アプローチ

著者: 日比紀文1 原歩1 金井隆典1 林篤1 細田泰雄1 大原信1 土屋雅春1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部・消化器内科

ページ範囲:P.1582 - P.1584

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 潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の免疫学的側面とその免疫療法について概説した.UCでは,リンパ球機能異常に基づく自己免疫機序や即時型アレルギーの関与などがみられる.一方CDでは,単球,マクロファージ異常と免疫能低下が中心である.
 病因病態に免疫機序の関与する大腸疾患は数多くあるが,本稿では潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)にポイントをしぼって述べる.UCとCDは臨床像,X線像,内視鏡像および組織像の違いが明らかにされて来るとともに,その免疫学的異常の相違も次第に明らかにされてきた.まず両者の免疫学的な知見を解説し,次に免疫異常是正の認識に立った免疫統御療法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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