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文献概要
カラーグラフ 冠動脈造影所見と組織像の対比・31
Marfan症候群の冠動脈病変
著者: 堀江俊伸1
所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科
ページ範囲:P.1630 - P.1632
文献購入ページに移動●狭心痛を認めたMarfan症候群
症例 25歳,女
24歳時に胸部X線写真から大動脈弁輪拡張症,大動脈弁閉鎖不全症を指摘された.この頃より夜中から起床時にかけて狭心痛が出現するようになった.発作時の心電図ではII,III,aVF,V4〜V6においてST低下を認め,ニトログリセリン舌下錠が有効であった.
心臓カテーテル検査では左室拡張終期圧32mmHgと上昇し,左室拡張終期容積は273.3ml/m2と著明な拡大を認めた.しかし冠動脈には有意な狭窄を認めなかった(図1).
症例 25歳,女
24歳時に胸部X線写真から大動脈弁輪拡張症,大動脈弁閉鎖不全症を指摘された.この頃より夜中から起床時にかけて狭心痛が出現するようになった.発作時の心電図ではII,III,aVF,V4〜V6においてST低下を認め,ニトログリセリン舌下錠が有効であった.
心臓カテーテル検査では左室拡張終期圧32mmHgと上昇し,左室拡張終期容積は273.3ml/m2と著明な拡大を認めた.しかし冠動脈には有意な狭窄を認めなかった(図1).
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