icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina28巻9号

1991年09月発行

文献概要

血液疾患診療メモ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の臨床像

著者: 宮城征四郎1

所属機関: 1沖縄県立中部病院

ページ範囲:P.1652 - P.1654

文献購入ページに移動
 慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pul-monary Disease;COPD)は,慢性気管支炎,肺気腫およびいくらかの可逆性を残した気管支痙攣や狭窄などの要素が輻輳する慢性気管支喘息などの症候群であって,ときに1疾患としての取り扱いが困難な病態である.
 とくに患者の協力が必要とされる肺機能検査や選択的肺胞気管支造影法などの気道に関する形態学的検査,気道過敏性テストなどが不可能となる末期状態や急性増悪時には,本症候群の構成要素としての基礎疾患を厳密に区分することはきわめて困難であり,COPDと一括して取り扱うほうが臨床的に便利であり,事実,そのように取り扱われてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?