文献詳細
文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 '92 心不全
心不全治療の基本
著者: 篠山重威1
所属機関: 1富山医科薬科大学・第2内科
ページ範囲:P.8 - P.13
文献購入ページに移動 心不全の治療は,近年,心不全そのものの概念の変化とともに,大きな変遷を遂げてきた.200年前にジギタリスが登場し,1940年代に利尿薬,1970年代に血管拡張薬が紹介されたことは,心不全治療上画期的な出来事であった.1980年代には新しい経口強心薬の開発が各地で進められてきたが,その成果は未だ確立されていない.
現在の心不全の治療は,心筋の機能,形態および構造を保持し,末梢臓器の血流を増大し,患者の生活の質と生存率を改善するという目的を十分に達成するものとはいえない.
現在の心不全の治療は,心筋の機能,形態および構造を保持し,末梢臓器の血流を増大し,患者の生活の質と生存率を改善するという目的を十分に達成するものとはいえない.
掲載誌情報