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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻1号

1992年01月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 '92 急性心筋梗塞

強心薬,カテコラミンの使い方

著者: 鈴木紳1

所属機関: 1榊原記念病院・循環器内科

ページ範囲:P.72 - P.73

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ポイント
1)急性期のジギタリスの使用は不整脈を誘発しやすいので注意が必要である.また,静注は10分以上をかけて行うようにする.
2)カテコラミン製剤は強力な心収縮力増強作用をもつが,薬剤によっては不整脈を惹起したり,α受容体刺激作用により末梢血管抵抗を高めるものもある.
3)ドパミンは心収縮力増強作用以外に,ドパミン受容体を介する腎血管拡張作用があり,腎血流増大に伴う利尿効果が得られる.
4)ドパミンを使うときには濃度に注意が必要で,必要以上に高濃度を用いると逆に有害な作用が出てくることがある.
5)ドブタミンはドパミンよりも心拍数の増加,不整脈の誘発,末梢血管の収縮作用などは少なく,心拍出量は投与量にほぼ比例して増加し,肺動脈楔入圧や末梢血管抵抗は減少する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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