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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻1号

1992年01月発行

今月の主題 循環器薬の使い方 '92

急性心筋梗塞

βブロッカーの使い方

著者: 高橋早苗1

所属機関: 1東京女子医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.74 - P.75

文献概要

ポイント
1)急性心筋梗塞にβ遮断薬を使用することは,虚血心筋を保護し,不整脈を予防する目的に一致する.
2)投与は発症後できるだけ早期に,最初は静脈内投与を原則とする.3)心電図,血圧をモニターし,心拍数50/分,収縮期血圧100mmHgを目標とする.心ブロックなどβ遮断薬の禁忌がある場合には使用しない.
4)内因性交感神経刺激作用をもつ薬剤は使用しない.
5)慢性期にβ遮断薬を使用すると,死亡率を低下させ急死を予防する.この2つの目的で,他にβ遮断薬に対する禁忌がない間は投与を続行する.またwithdrawal syndromeを予防するため,突然中止しない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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