文献詳細
今月の主題 循環器薬の使い方 '92
不整脈
文献概要
クラスI抗不整脈薬(以下,クラスI剤)は,いずれも活動電位のNaチャンネルをブロックして,細胞膜へのNaイオンの流入を減少させることにより,興奮の生成,およびその伝導を抑制して抗不整脈作用を発揮する.その作用機序は局所麻酔剤と同じであり,多くは局所麻酔作用を有する.抗不整脈薬のなかでも最も古くから開発された薬剤で,古典的な抗不整脈薬はほとんどこのなかに入る.近年,その分類法や催不整脈作用などをめぐって,さまざまな話題を提供している.
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