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文献概要
今月の主題 循環器薬の使い方 '92 高血圧
高血圧治療の基本
著者: 石井當男1
所属機関: 1横浜市立大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.116 - P.120
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1)高血圧の診断に際しては,1回の診療時に数回血圧測定を行うよりも,なるべく頻回診察して高血圧の程度を判定する.
2)軽・中等症本態性高血圧症に対してはまず非薬物療法を試み,拡張期血圧が95mmHg以下に下降しなければ薬物療法を行う.拡張期血圧が90〜94mmHgの場合,高血圧の家族歴あるいは他の心血管障害の危険因子があれば薬物療法を行う.
3)非薬物療法は食塩摂取制限,減量療法,節酒,禁煙および適度な運動が中心である.
4)薬物療法では利尿薬,β遮断薬,Ca拮抗薬,ACE阻害薬が基礎薬であるが,α1遮断薬および従来からの薬物も有用である.
5)高齢者では,年齢に関係なく,高血圧に起因する症状があれば薬物治療の適応がある.症状のない80歳以下の患者では,収縮期血圧170〜180mmHgおよび/または拡張期血圧95〜100mmHgであれば薬物治療を考慮する.
1)高血圧の診断に際しては,1回の診療時に数回血圧測定を行うよりも,なるべく頻回診察して高血圧の程度を判定する.
2)軽・中等症本態性高血圧症に対してはまず非薬物療法を試み,拡張期血圧が95mmHg以下に下降しなければ薬物療法を行う.拡張期血圧が90〜94mmHgの場合,高血圧の家族歴あるいは他の心血管障害の危険因子があれば薬物療法を行う.
3)非薬物療法は食塩摂取制限,減量療法,節酒,禁煙および適度な運動が中心である.
4)薬物療法では利尿薬,β遮断薬,Ca拮抗薬,ACE阻害薬が基礎薬であるが,α1遮断薬および従来からの薬物も有用である.
5)高齢者では,年齢に関係なく,高血圧に起因する症状があれば薬物治療の適応がある.症状のない80歳以下の患者では,収縮期血圧170〜180mmHgおよび/または拡張期血圧95〜100mmHgであれば薬物治療を考慮する.
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