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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻1号

1992年01月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 '92 高血圧

カルシウム拮抗薬の使い方

著者: 築山久一郎1 大塚啓子1

所属機関: 1神奈川県立がんセンター・循環器科

ページ範囲:P.134 - P.135

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ポイント
1)細胞膜Ca-channelに作用してCa++の細胞内流入を抑制することにより,Ca拮抗薬は血管平滑筋の緊張低下(と心収縮性抑制)をきたし降圧する.
2)Ca拮抗薬間で薬理作用や臓器選択性に差があるが,降圧と同時に冠動脈や脳動脈も拡張する.腎機能や代謝面の悪化も少なく,臨床上,適応範囲は広い.
3)軽症から重症までのすべての重症度の高血圧で一次薬として広く使用する.高血圧緊急症では,nifedipineで迅速に降圧し有効である.
4)Dihydropyridine系Ca拮抗薬では,血管以外の平滑筋弛緩に基づく便秘などの胃腸症状は少なく,血管拡張に基づく頭痛,顔面紅潮,動悸,低血圧が主で,特異な副作用に末梢性浮腫がある.Benzothiazepine系のdiltiazemでは血管拡張に基づく副作用はnifedipineより軽度である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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