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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻10号

1992年10月発行

文献概要

今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ 標準12誘導心電図—読み方の基本

急性期心筋梗塞の心電図変化

著者: 雨宮浩1

所属機関: 1土浦協同病院・循環器センター内科

ページ範囲:P.1758 - P.1761

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ポイント
1)急性期心筋梗塞の心電図変化は,T波の増高・尖鋭化とST上昇に代表される.
2)典型例における心電図診断は容易であるが,発症からの時間経過,梗塞部位,発症様式,伝導障害などにより,12誘導心電図で特異的な心電図変化を呈さない症例が存在し,その頻度は10〜20%と推定される.
3)これらの診断のためには,数多くの急性心筋梗塞心電図を経験し,鋭い観察力を養うようにトレーニングに励むこと,典型的な心電図変化をしないいくつかの場合を,十分に理解しておくことが必要であり,繰り返し心電図を記録し,その変化を見逃さないことが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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