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文献詳細

雑誌文献

medicina29巻10号

1992年10月発行

今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ

不整脈診断の実際

心房性不整脈の鑑別診断

著者: 瀬川和彦1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター・第3内科

ページ範囲:P.1793 - P.1796

文献概要

ポイント
1)心房頻拍と心房粗動の鑑別
心房頻拍はPとPの間に等電位線があり,レートが200/分前後.心房粗動は鋸歯状波でレートが300/分前後.ただし両者にoverlapもある.
2)上室性頻拍の鑑別
迷走神経刺激やベラパミル,ジギタリスなどの薬物で房室伝導を抑制すると,房室結節を回路に含むリエントリー性頻拍はレートが遅くなり,停止.心房頻拍は2:1以上の房室伝導となっても持続.房室伝導を抑制することにより心房波形の観察が容易となる.
3)洞不全症候群の分類
Rubensteinの分類が広く用いられている.I型は持続性洞徐脈,II型は洞停止,III型は徐脈頻脈症候群.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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