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文献概要
今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ 不整脈検査の適応
どのような時にホルター心電図を記録するか
著者: 田辺晃久1
所属機関: 1東海大学医学部・内科
ページ範囲:P.1833 - P.1839
文献購入ページに移動 標準12誘導心電図の記録時間はたかだか数十秒〜数分であり,発作性あるいは一過性に起こる心電図異常の検出には必ずしも適当でない.その点,ホルター心電図は24時間という長時間心電図記録を1単位としており,それだけ一過性の心電図異常をとらえやすい.したがって,一過性の動悸,脈の乱れ,不整脈感など不整脈の疑われる患者,発作性の胸痛,胸部圧迫感など狭心症状を訴える患者はホルター心電図記録の適応となる.
また,期外収縮,発作性頻拍,狭心症発作などの発生数の多寡を把握したいとき,抗不整脈薬や抗狭心症薬の効果の有無・程度を知りたい時,あるいはペースメーカー異常の有無を評価したい時などにもホルター心電図記録は有用である.
また,期外収縮,発作性頻拍,狭心症発作などの発生数の多寡を把握したいとき,抗不整脈薬や抗狭心症薬の効果の有無・程度を知りたい時,あるいはペースメーカー異常の有無を評価したい時などにもホルター心電図記録は有用である.
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