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文献概要
今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ 不整脈検査の適応
ホルター心電図検査の有用性と注意点
著者: 加世田俊一1 李建軍1
所属機関: 1九州大学医学部・循環器内科
ページ範囲:P.1841 - P.1843
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1)ホルター心電図の第1の適応は不整脈であり,その定性診断や期外収縮数などの定量評価に有用である.
2)頻脈発作などの発作頻度が低ければ1回のホルター心電図で異常をとらえる可能性が低いため,必要に応じて誘発試験などのほかの検査法も行う必要がある.
3)期外収縮数の定量による治療効果の判定にあたっては,不整脈出現に大きな日差変動があることを理解しておく.
4)ホルター心電図の第2の適応は虚血性のST変化の検出であり,特に異型狭心症発作時のST上昇の記録に有用である.
5)労作性狭心症患者の一過性ST低下については,sensitivity,specificityともに低く,その応用は限定される.本法の所見のみを根拠に労作性狭心症を診断することは避けるべきである.
1)ホルター心電図の第1の適応は不整脈であり,その定性診断や期外収縮数などの定量評価に有用である.
2)頻脈発作などの発作頻度が低ければ1回のホルター心電図で異常をとらえる可能性が低いため,必要に応じて誘発試験などのほかの検査法も行う必要がある.
3)期外収縮数の定量による治療効果の判定にあたっては,不整脈出現に大きな日差変動があることを理解しておく.
4)ホルター心電図の第2の適応は虚血性のST変化の検出であり,特に異型狭心症発作時のST上昇の記録に有用である.
5)労作性狭心症患者の一過性ST低下については,sensitivity,specificityともに低く,その応用は限定される.本法の所見のみを根拠に労作性狭心症を診断することは避けるべきである.
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