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増刊号 図解 診療基本手技 第2集 病歴のとり方
病歴のとり方の具体例(1)—胸部
著者: 福井次矢1
所属機関: 1佐賀医科大学・総合診療部
ページ範囲:P.13 - P.15
文献購入ページに移動病歴聴取には医師-患者関係の確立や治療の一環としての意義も含まれ,胸痛や呼吸困難を訴える患者のうち,かなりの者で心理社会的側面についての配慮が治療上必要になるが,病歴聴取の最大の役割は何といっても疾病の有無とその種類の目星をつけることにある.つまり,患者が述べる“身体についての主観的な異常感覚とその解釈”を介して,医師が医学知識を駆使し,患者の体内で実際に起こっている病態生理を推理するという知的営みである.
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