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増刊号 図解 診療基本手技 第2集 基本的な臨床検査と画像診断法
大便検査
著者: 伊藤機一1
所属機関: 1静岡県立衛生環境センター
ページ範囲:P.93 - P.96
文献購入ページに移動 大便の検査は腸管系疾患の診断に不可欠である.最近の免疫法の便潜血検査,ウイルス抗原検査法の開発は目を見張るべきものであるが,従来の外観観察,細菌検査,寄生虫検査,簡易化学検査も多くの診断情報が得られ,基本的重要検査として今なお不動の地位を占めている.大便容積の約半分は細菌およびその死骸からなり,その大部分は病原性のない常在菌であるが,ときには赤痢菌やサルモネラなど病原菌を含むことがあるので,検体の取り扱いには注意を要する.
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