文献詳細
文献概要
増刊号 図解 診療基本手技 第2集 基本的な臨床検査と画像診断法
胸部X線写真
著者: 渡辺文彦1 水野富一1
所属機関: 1聖路加国際病院・放射線科
ページ範囲:P.135 - P.138
文献購入ページに移動●胸部X線写真の撮り方
1)正面像
①PA view(posteroanterior view;後前像):通常の正面像である.2m前後のフィルム・管球間距離で立位,深吸気位で撮影する.管球の高さは第5胸椎で後ろから前にX線が入射され,鎖骨胸骨端は第4肋骨後方に重なる.正しく正面で撮影されることが大切である.写真上では左右の鎖骨胸骨端と脊椎との間隔が等しいこと,また脊椎の棘突起が椎体の中心にあることに注意する.
②AP view(anteroposterior view;前後像):多くの場合,子供や重症者,起立不能の患者で臥位にてX線を上から下に入射し撮影する.立位のAP view(フィルムを体の後ろにつけX線を前から後に入射する)は,PA viewとともに読影することで肋骨と重なる陰影の発見が容易になり,肺癌検診などに利用される.
1)正面像
①PA view(posteroanterior view;後前像):通常の正面像である.2m前後のフィルム・管球間距離で立位,深吸気位で撮影する.管球の高さは第5胸椎で後ろから前にX線が入射され,鎖骨胸骨端は第4肋骨後方に重なる.正しく正面で撮影されることが大切である.写真上では左右の鎖骨胸骨端と脊椎との間隔が等しいこと,また脊椎の棘突起が椎体の中心にあることに注意する.
②AP view(anteroposterior view;前後像):多くの場合,子供や重症者,起立不能の患者で臥位にてX線を上から下に入射し撮影する.立位のAP view(フィルムを体の後ろにつけX線を前から後に入射する)は,PA viewとともに読影することで肋骨と重なる陰影の発見が容易になり,肺癌検診などに利用される.
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